1. 【原付バイクの処分】と自賠責保険の解約手順
急に引越しが決まったとき…
これからは、乗らなくなるバイクどうしよう…と考えてしまいますね。
私がバイクを手放したのも、引っ越しが理由でした。
まだ乗れる原付バイクだったので、少しでもお金になれば良いなという気持ちで、近場のバイクの買い取り業者を調べて、持っていきました。
尚、廃車手続きを買取業者に依頼することも可能です。
この場合手続き代行費用がかかりますが、ご自身で役所に行って手続きをし、回収業者を呼んで処分する、といった手間暇を考慮すると、買取業者に依頼する方がはるかに楽だと思います。
ただし、買取業者で原付の廃車処分を行った場合は、必ず自分自身が原付の所有者でなくなったことを書面等で確認するようにしましょう。
また自賠責保険の解約は買取業者には依頼できないケースがほとんどですので、ご自身で手続きをすることを忘れないようにしてください。
自賠責保険の解約は、保険会社によって違いますが、契約している保険会社の本支店の担当窓口に直接行くか、郵送での手続きとなります。
加入している保険会社のコールセンターに電話で問い合わせると早いかと思います。
解約に必要な書類は、
① 自賠責保険証書
② 印鑑
③ 本人確認書類(パスポート、運転免許証など)
④ 古いバイクを廃車または他の人に譲ったことを証明する書類
(廃車証明書、譲り渡した人(譲受人)名義の標識交付証明書など)
⑤ 自賠責保険のステッカー (保険標章)
になります。
直接保険会社へ行き解約する場合は、保険会社の本支店の担当窓口にいき、解約したいと担当者に伝えると、解約申請書が渡されますので、必要事項を記入し、用意した書類と一緒に提出します。
郵送での解約の場合は、保険会社から送られてくる書類に必要事項を記入して、返信用封筒に入れて保険会社へ送ってください。
あと、保険の残期間がある場合、解約すると還付金(払い戻し)があります。
一応最低1ヶ月以上の契約期間が残っている事が条件になりますが。
私の場合は2年契約の自賠責保険に加入していて、残り約10ヶ月ほどの状態で解約しましたが、返ってきた金額は1,940円でした。
後日、保険会社から解約手続き完了のお知らせが届きます。
これで、バイクの処分は完了となります。
2. バイクは排気量によって処分の仕方が変わるんです
バイクの処分方法は、そのバイクの排気量によって変わります。
ここでは、それぞれの違いを見ていきましょう。
●125ccまでの原付二種バイク
まず、排気量が50ccの原付バイク、及び125ccまでの原付二種バイクの場合、ナンバープレートを自分で外して、その交付を受けた市区町村の役所まで返還し、廃車手続きを行います。
この際に必要になるものは、そのナンバープレートと、ナンバーと共に交付を受けた標識交付証明書、まだ期限内の場合は自賠責保険証明書、そして印鑑です。
これらと共に廃車申告書に記入をし、廃車申請をします。
尚、標識交付証明書は無くしてしまった場合でも問題ありません。
J-LIS(地方公共団体情報システム機構)で地方公共団体コード住所確認
HP: https://www.j-lis.go.jp/spd/code-address/jititai-code.html
●250ccまでの小型バイク
126cc以上、250ccまでの小型バイクになると、管轄が市区町村の役所から運輸省に変わります。
よって、ナンバープレートの交付を受けた運輸支局まで行く必要があります。
この時にはナンバーの交付時にもらった類軽自動車届出済証と、そのナンバープレート、まだ期限内の場合は自賠責保険証明書、そして印鑑が必要になります。
軽自動車届出済証は無くしてしまっていても大丈夫です。
これらと共に軽自動車届出済証返納届に記入をして手続きを行います。
国土交通省~地方運輸局のご案内
HP: http://www.mlit.go.jp/about/chihounyu.html
●250cc以上の中型・大型バイク
251cc以上の中型~大型バイクの場合も管轄は運輸省なので、廃車手続きは運輸支局になります。
この場合はナンバープレートと、それと共に交付された自動車検査証が必要で、まだ期限内の場合は自賠責保険証明書、そして軽自動車税申告書も用意してください。
これは同じ運輸支局内で発行が行えます。
自動車検査証は無い場合は構いません。
そして、印鑑と共にナンバーの交付を受けた運輸支局に持参し、申請書に記入をして手続きを行ってください。
これらの手続きが終わった後に、そのバイク自体の処分を廃棄業者などに依頼をし、処分は終了です。
また、手続き後にもらえる廃車証明書は大切に保管しておいてください。
これは、まだ自賠責保険の期限が残っている場合の払い戻しにも必要になります。
自賠責保険証明書は廃車手続き時に提出してしまう必要はないので、これもきちんと持ち帰ってください。
国土交通省~全国運輸支局等のご案内
HP: http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
3. JARCってご存知ですか?
バイクを処分する方法の一つとして、JARC(自動車リサイクル促進センター)という公益財団法人があります。
この自動車リサイクル促進センターに持ち込んで処分が可能です。
ここに直接持ち込めば、無料で処分する事ができます。
仮に持ち込みできない状況でも、取扱い店に持っていって処分したり、取扱い店から自宅に回収してくれるように依頼することもできます。
ただし、取扱い店に持って行くにしても回収してもらうにしても、この場合は有料になります。
自動車リサイクル促進センターで処分を行う際にはいくつかの決まり事があります。
まずバイクメーカーが二輪車リサイクルシステムに参加しているホンダ・ヤマハ・川崎重工などの16社が製造したバイクであることと、フレームやエンジン・ガソリンタンク・ハンドル・前後輪が一体になっていることが条件になります。
尚、ガソリンは事前に抜き取り、リチウム電池も取り外して、バイクを購入した店舗に相談の上で適切に処分を行います。
処分を依頼する上での手続きは、事前に廃車手続きを行って、廃車手続きが完了している事を確認できる書類と運転免許証などの本人を確認できるものを準備して、自動車リサイクル促進センターや取扱い店にその書類を提出します。
自動車リサイクル促進センターや取扱い店で二輪車リサイクル管理票が渡されるのでそれに記入をすると、書類に不備が無ければ引き取ってくれます。
因みに引き取ってくれたバイクはメーカーに渡されて適切に処理されますが、管理票番号を元にして引渡したバイクの処理状況を確認する事もできますよ。
JARC(自動車リサイクル促進センター)に廃車申請
4. 【実体験レポート】私がバイク処分した2つの方法
私も以前、バイクに乗っていました。中型バイクと大型バイクの2台です。
現在はどちらのバイクにも乗っておらず手放しています。
具体的な処分の方法ですが、私は2通りの経験しましたのでご報告します。
ご参考にしていただけましら幸いです。
一つ目は、大手のバイク屋さん「 レッドバロン 」に持ち込んで買い取ってもらいました。
自分で売却するバイクに乗って、バイク屋さんに持ち込みました。
バイク屋さんが遠い場合は、帰りの帰宅方法を考えておくことが大切です。
また、ヘルメットも抱えて持って帰ることになります。
私のバイクは、20年以上前のバイクで走行距離も3万kmほどいっていたのですが、一応値段(5万円)はつきました。
事前に連絡をしないで、いきなり持ち込んでも買い取ってもらえましたが、一応先に連絡をしておき、必要なものを確認しておいた方がいいでしょう。
手続きなども向こうはプロですので、分かりやすく説明してくれますので、なんの心配もいりません。
2つめの方法は、バイクの買取をやっている業者「 バイク王 」に、自宅まで買取の依頼をして、買い取ってもらいました。
有名なバイク屋さんならどこでもやっていると思います。
こちらは、自宅にいればいいので、とても楽にバイクを処分することができます。
電話をすれば、すぐに予定をくんでもらって、予定日に査定士さんが自宅に来て、バイクを査定し、値段が折り合えば売却ということになります。
ここでの注意点は、査定中に嘘の申告をしないことです。
転倒したことがあるのに、高い値段で売却できると思って、転倒歴なしといっても必ずバレますから印象が悪くなります。
後は、いくつかの業者さんに頼んでおくのもいいと思います。
業者によって、つける値段が割と変わりますので、「 バイク比較.com 」で一番いい値段をつけた業者に売却するのがいいと思います。
手続きも向こうがすべて教えてくれて、難しいことはなにもなかったです。納得のいく処分ができることを祈っております。
5. 【実体験レポート2】カワサキ・ZZR400の売却成功
私はZZR400という400ccの中型バイクを所持していましたが、「ここの駐輪場は閉鎖するし邪魔になるから、撤去してほしい」と家主さんから言われ、手放しました。
実はそのバイクは半分壊れていてまともに走れず、車検も自賠責も切れかけ。
どうやって処分すればいいのか分からなかったので、レッドバロンに電話して相談しました。
そしたら当日にバイクを下見にきてくれまして、大体の買取値段を教えてくださり、そのままトラックの上に載せて持っていってくれました。
ちなみにその時点での買取値段は確定していませんでしたが暫定で7,000円。
本体は錆びが出ててボロボロで塗装が剥がれており、正直値段がついただけでも儲け物というくらいにはズタボロでしたので、喜んだのは秘密です(笑)。
廃車届けも行ってもらえるのか確認したところ、もちろんとのことで、「バイクを売った後の事務的な手続きは全部こちらが行う」とのこと。
バイクで毎年支払う必要のある軽自動車税も来なくなるのかと確認したところ、「軽自動車税は4月1日に所持しているとその分請求が来る」とのことで、廃車のタイミングが悪いと1回分は支払う義務が出るそうですが、多くてもそれだけだそうです。
ここで注意してほしいのは「バイク屋さんに引き取ってもらった日=廃車の日ではない」ということです。
陸運局での代理手続きになりますから、最低でも1週間前後のタイムラグは出るものと思われます。
そうして全部業者にやってもらい、何事もなく手続きが完了しました。
必要だったのは免許証、捺印、自賠責と車検証くらいでしょうか。
後日、処分したバイクの7,000円を受け取りにいくためにレッドバロンへ行き、「詳しく査定したところ、7,000円でOKです」とのことで値段が確定しました。
また、女性に人気の原付バイクについても同様の流れになります。
「 バイク王 」、「
バイクランド(旧ゲオ)」、「 バイク比較.com 」などのバイク買取店に電話してみると、あっという間に手続きが終わってびっくりすると思います(笑)。
基本的には車検証、自賠責、捺印、免許証or身分証明書があれば手続きできます。
基本的には、どこのバイク屋さんでも似たような流れになると思います。特に購入したバイク屋さんに相談すると相手もやりやすいかもです。
なお廃車手続きなどが行われていないと、例え本当に処分されたとしても、軽自動車税の請求が来てしまいます。
念のため、「こちら側で万が一必要な手続きがあるかどうか」をその都度バイク屋さんに確認したほうがいいでしょう。